このおはなしを読む前に、まずこれを読んでください。








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太陽は相変わらずいつもいろんな人に対して暖かな日差しをふりまいていました。



そんなある日のこと、事件が起きました。


太陽が一番照らしたい人たちを照らそうとしたとき、その前にたくさんの邪魔者が立ちはだかり、 大きな影を作ってしまったのです。

その邪魔者は、昔太陽が暖かな日差しを浴びせたことのある『ますこみ』という旅人でした。 その当時よりさらにまぶしく輝くようになった太陽の日差しを見て、たくさんの『ますこみ』が太陽を狙っていました。

そして『ますこみ』たちは徒党を組んで競って太陽の日差しを浴びようとするのでした。



太陽は言いました。

「僕が今照らしたいのは、皆さんの後ろにいる人たちであって、皆さんではありません。
だからすいませんがどいてください。」



しかし『ますこみ』たちはまったくそこを動くそぶりを見せません。


仕方なく太陽は、昔そうしたように、彼らが心地よくなって満足するまで暖かい日差しを浴びせてみることにしました。


ところがそうしてもまったく彼らは満足せず、さらに太陽のまわりを取り囲んでしまいました。 ついに太陽は声を荒げてしまいました。



「どけったらどけよ。
僕が照らしたいのは君らじゃないって何度言ったらわかるんだ！」





数日後、太陽は北風に再会しました。

北風は太陽の顔を見るなり言いました。



「どうだ、おまえも『ますこみ』の酷さがわかっただろ？　あいつらは本当にろくでもない奴らだ。

もっとも、正確に言うと奴らの全員が悪いわけじゃないんだけどね。

要は『ますこみ』と『ますゴミ』をきちんと見分けてそれに応じた対応をすることが大事なんだ。」



それを聞いた太陽は、北風から、冷たい風を浴びせて吹き飛ばす方法を教わることにしました。





さてマスコミの皆さん。

太陽からゴミとして分別されないよう、気をつけてくださいね。





（完）